第41回「障害福祉サービス等報酬改定検討チーム」資料より
 
◯放課後等デイサービスの主な論点(抜粋)
①児童指導員等加配加算について、専門職による支援の評価は専門的支援加算により行うこととし、経験ある人材の活用・評価を推進する観点から、配置形態(常勤・非常勤等)や経験年数に応じた評価とすることを検討してはどうか。
 
②専門的支援加算及び特別支援加算について、専門人材の活用とニーズを踏まえた計画的な専門的支援の実施を進める観点から、両加算を統合し、専門的な支援を提供する体制と、専門人材による個別・集中的な支援の計画的な実施を2段階で評価することを検討してはどうか。
 
③児童発達支援・放課後等デイサービスの基本報酬について、発達支援に対するきめ細かい評価とする観点から、極めて短時間の支援は算定対象から原則除外するとともに、個別支援計画に定めた個々の利用者の支援時間に応じた評価が可能となるよう、支援時間による区分を設けることを検討してはどうか。長時間の支援については、延長支援加算を見直し、預かりニーズに対応した延長支援として評価することを検
討してはどうか
 
④関係機関連携加算(Ⅰ)について、対象となる関係機関に医療機関や児童相談所等を含めるとともに、個別支援計画作成時以外に情報連携を行った場合の評価を検討してはどうか。
 
⑤放課後等デイサービスにおいて、こどもの自立を見据えた支援を促進する観点から、高校生について、学
校や地域との連携の下、学校卒業後の生活を見据えた支援を行った場合の評価を検討してはどうか
 
⑥児童発達支援・放課後等デイサービスにおいて、支援スキルのある職員の配置や支援計画の策定等を求めた上で、評価の見直しを検討してはどうか。
 
⑦放課後等デイサービスにおいて、専門人材の支援の下、強度行動障害の状態がより強い児に対して支援を行った場合の評価の見直しを検討してはどうか。
 
⑧放課後等デイサービスの個別サポート加算(Ⅰ)について、行動障害の予防的支援を充実させる観点から、強度行動障害の知識のある職員による支援を行った場合の評価の見直しを検討してはどうか。
 
⑨ 児童発達支援・放課後等デイサービスにおいて、難聴児支援の充実を図る観点から、児童発達支援セン
ターでの評価も参考に、人工内耳を装用している児に支援を行った場合の評価を検討してはどうか。
 
⑩児童発達支援・放課後等デイサービスにおいて、視覚障害児や重度の聴覚障害児への支援を促進する観点
から、生活介護等での評価も参考に、意思疎通に関し専門性を有する人材を配置して支援を行った場合の評
価を検討してはどうか。
 
⑪継続的に学校に通学できない児童(不登校児童)への支援の充実を図る観点から、放課後等デイサービス
において、通常の発達支援に加えて、学校との連携の下、学校への継続的な通学につながる具体的な支援を
行った場合の評価を検討してはどうか。
 
⑫児童発達支援・放課後等デイサービスの基本報酬の評価において、支援時間に応じた区分の設定を検討す
ること(上記③参照)とあわせて、延長支援加算を見直し、一定の時間区分を超えた時間帯の支援について、
預かりニーズに対応した延長支援として評価することを検討してはどうか。延長時間帯の職員配置については、安全確保の観点から、2人以上の配置を求めるとともに、児童発達支援管理責任者の対応も認めるなど、運用の見直しを検討してはどうか。
 
◯コメント
児童発達支援・放課後等デイサービスにおいては基本報酬について、支援時間による区分や減算などが導入されることになるかもしれません。また、難聴児や視覚障害児、重度の聴覚障害児などに対して専門性を有する人材を配置した場合の加算や強度行動障害などへの支援体制に対しての加算の充実などが図られる可能性があります。
 
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001157665.pdf